初めて質問させて頂きます。 接着再植治療の予後についてです。|お悩み歯科相談(記事)|石川県金沢市東山でインプラント行なう歯医者 中嶋歯科医院

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初めて質問させて頂きます。 接着再植治療の予後についてです。 CATEGORY虫歯治療、口腔外科、インプラント

男性

初めて質問させて頂きます。
接着再植治療の予後についてです。
息子が部活中の怪我で右前歯1本がやや深く折れ、直後に抜髄、差し歯にする治療を受けました。
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年半経過後、痛みや差し歯のぐらつき、歯茎に小さな膿み等の症状が出たため、通常は抜歯の判断と言われましたが、医院を紹介してもらい、この419日に前歯の接着再植治療(歯根破折による)を受けました。
順調に経過していたのですが、診察時、歯茎に小さな膿みがあると言われ、心配しています。
担当の先生も心配ではあるが、まだ延命の可能性はあるのでレントゲンで確認し、炎症にもできるだけ対処していこうとのことでした。
今日のレントゲンでは少しずつ骨の再生が確認できました。
痛みや違和感はないようです。
このような経過の場合、予後はどうでしょうか?
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年くらいは延命できるのでしょうか?
年齢的にまだインプラントは避けたいですし、再植後の予後について
先生のご経験からわかる範囲で結構ですので教えて頂ければと思います。

[返信①]                                        接着再植治療の予後について相談させて頂いた者です。早速の丁寧なお返事をありがとうございました。

あと一点、お聞きしたいのですが、この先、前歯が抜歯になった際、前歯でもインプラントは安全に可能でしょうか?

前歯の両側は健康な歯なので、ブリッジは避けたいと考えています。

抜歯になる、イコールそれまでの炎症により、多少の周囲の骨の吸収等もあると思いますが、上顎の状態によってはインプラントは不可能なケースもありますか?

度々すみませんが、わかる範囲でよろしくお願いいたします。


[返信②]


丁寧に解答をありがとうございます。

 

2点、お聞きしたいことがあります。

 

●下記の2つの方向性で、インプラント処置後の装着感、使用感、寿命等に違いはありますか?

骨の条件が良いうちにインプラントにふみきるのか、

骨が吸収し歯がもたなくなるまでぎりぎりまで温存するのかの方向性を決めておくのがよいと思います

 

●インプラント装着後の定期的なメンテナンスの費用も保険適用外なのでしょうか?

一般的な定期的メンテナンスの一回の費用を参考までに教えてください。

 

度々すみませんがよろしくお願いいたします。

 

担当医の回答

ご相談のメールありがとうございます。

中嶋歯科医院の浦井です。

接着再植治療のことについてのご質問ですね。

私自身が接着再植治療を行っておりませんので、治療選択の是非や、技術的な評価はできない点と、歯の状態を直接拝見していない状態でお答えしますのであまり信頼性の高いお答えになっていない可能性もある点をご容赦ください。それらを踏まえたうえでお答えしますと、再植から1か月という短期間での経過の中で歯茎に膿があるという状態はあまり良い状況とは言えないように思われます。未来予測は難しく、数値化して予後を予測することはできませんが、あと数年程の寿命である可能性も十分に考えられます。ただ、骨の再生が確認できているというのはとても良い反応ですから、今後はメンテナンスなども行い大切に管理なされるのがよいでしょう。

また、定期的にレントゲンも撮影していただくことで内部の状態も把握できますので歯医者でしてもらってくださいね。

断定的なことは言えずすいません。少しでも参考になれば幸いです。


[返信①への回答]

中嶋歯科医院の浦井です。

万が一前歯が抜歯になった場合であってもインプラントは可能ですよ。ただ、おっしゃるように抜歯に至るまでの経過で骨の吸収が進行していることも考えられます。患部の骨の吸収のためにインプラント治療ができない、ということはないですがインプラント治療に必要十分な骨がない場合は、骨造成といって足りない骨を補う処置を追加で行うことでインプラントが可能になります。

前歯のインプラントは歯を再建することはもちろん、審美的に美しく下げる必要のある部位ですので治療技術が求められますので、インプラントを専門的に行っているクリニックで行うことが望ましいと思います。

現状はこのまま経過を見ていき、定期的に撮影するレントゲンで骨の吸収が進行していないかを確認するのが良いのではないでしょうか。もし骨の吸収が始まってしまったら、その事実が確認できた時点で骨の条件が良いうちにインプラントにふみきるのか、骨が吸収し歯がもたなくなるまでぎりぎりまで温存するのかの方向性を決めておくのがよいと思います。

参考になりましたら幸いです。


[返信②への回答]

中嶋歯科医院の浦井です。

頂いたご質問に順にお答えいたしますね。

骨の条件が良いうちにインプラントを行う場合

骨が吸収し歯がもたなくなるまでぎりぎりまで温存した後にインプラントをおこなう場合

 

これらの条件についてですが、インプラントは骨の条件が良いほど埋める位置が理想的に決められ、歯の形態も理想的に仕上がります。逆に、著しく骨の条件が悪いとすると骨のある位置にしかインプラントは入れられませんから、インプラントを入れる位置を妥協しなければならなくなる場合があります。

その両者を比較すれば、結論としては骨の条件が良いうちに治療を行うほうが良い結果を得られやすいと考えられます。

処置後の装着感、使用感、寿命という点でも骨の条件が良いうちに治療されたほうが有利に働くと思われます。数値化して比較したわけではないですが、ご参考になれば幸いです。

 

もう一点のインプラント後のメンテナスですが、クリニックごとに対応が異なりますため一概には言えない点がございます。ただ通常インプラントメンテナンスは保険適応外の診療になりますので、自費で費用が発生すると思われます。

参考に当クリニックの系列であるリノデンタルオフィス福井では自費診療でのーメンテナスは一回5000円(税別)で行っております。一般的な保険診療の歯周病治療としてのメンテナンスは3割負担ですと約3000円程です。

参考くださいませ。


記事監修:院長 浦井 一樹

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生年月日

  • 1983(昭和58)年10月16日

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